2012年8月アーカイブ

浅草なう。

フランスからウィーンに帰って、割とすぐ日本にいました。


今日全部の用事がおわったので、明日浅草からウィーンにかえります。


気づけば8月31日である。


2週間くらいいたのかな。


今回はもう少し短いピンポイント滞在のはずだったんだけど、


すごく急な用事ができて、


フライトをその翌日発に変更して、


翌々日の早朝には成田にいて、その日の午後には九州にいました。


地球はせまいと思う。


地球はせまいけど、地球のはじとはじとの文化の隔たりはせまくないのかも。


そのギャップをもっとうめるにはもう少し時間がかかるかな。


ヨーロッパで今後音楽活動するにあたり、


ずっと必要だと思っていたエージェントがようやく決まりました。


日本語だと音楽事務所というとわかりやすいかな。


メジャーリーガーだと代理人ですね。


所属することになったのはパリのエージェントです。




いまはメールやスカイプでなんでもやりとりできるから、


ぼくはパリには住まないけど。


ここ1年くらい、ずっと売り込みも受注も交渉も契約も自分でやってきたので、


これからはもっと音楽に時間が割けるのでだいぶ気持ちが楽です。


ヨーロッパでは来シーズンのオファーも幸い少しずつ入って来ているし、


ただ、欧州は深刻な経済危機なので、


文化も大打撃を受けていて実際どうなるかはわかりませんが、


もちろん日本で多く歌えたらうれしいし、できるだけやりたいけど、


まだしばらくはヨーロッパ軸足で集中してたたかうべきなのかなー。


これが今回の日本滞在の全体的な感想。

さらばフランス。

どこでなにをどんなふうにやるのか、


ほとんどわからずに連れてこられたフランスの田舎でのオペラ1週間も、


ここでなにをやるぞという余計な力が入っていなかったからか、


大きな実りとともに終了しました。


その結果、フランスにはまた近いうちに来ることになるでしょう。



12Aug12concert.jpg


いまはパリの空港にいます。


ウィーンに帰るのに、ミュンヘンで一度乗り継ぐ微妙な長旅。


直行で帰るより、経由して2フライト飛んだ方が安かったのだ。


ふしぎだ。


牛だ。


12Aug12ushi.jpg

家の敷地内だぜ。


おそるべしブルゴーニュの民家。


近すぎちゃってどうしよう。

待ち時間なう。

ここの地名はビトーというらしい。


9Aug12lunch.jpg

オペラランチ。オペランチ。


9Aug12MC.jpg

絵を描く友。


9Aug12lake2.jpg

9Aug12lake.jpg

ハードなオペラな一日のおわりはレイクでスイムでしめた。


いまレコーディングの順番待ちです。


前の歌手がもう40分もおしているので、やることがなくて書きました。


また書きます。

ブルゴーニュなう。

06Aug2012sun.jpg

今週はフランスの、いわゆるブルゴーニュ地方にいます。


それ以上の地名はよくわからないくらいの場所だ。


パリからTGVで南に一時間、


そこからクルマで40分くらい行った場所だ。


たしかにワインもすこしは飲んでいますが、


一日の大部分はうたっています。


オリンピックからはもうまったく情報圏外なのだけど、


写真はときどきみます。


銀メダルや銅メダルを手に入れた彼らがあんなに晴れやかなのは、


本当に自分とたたかった結果、自分のできることをやりきって、


自分と同じことを目指して、


自分と同じように自分とのたたかいをやりきったライバルを、


心からリスペクトしているからでしょう。


最近彼らアスリートと、音楽家を重ねて考える事がよくあります。


自分がやりたい音楽を演奏することは簡単なことではないけれど、


あるいはいろんな外的要因に対して、


そのときに自分がどうにかできることはなにもなく、


ただ受け入れるしかない状況も(特に外国では)よく起こるけれど、


いつも自分の中でやりきっていれば、きっと道は開けるでしょう。


たった数十分、数時間のステージでライトを浴びる時間の裏にかくれた、


何ヶ月、何年、何十年の日々の訓練のモチベーションは、


そこにしかないからね。

とりとめなう。

01AugMaija.jpg

友だちのマイヤがスクリーンにいました。


ウィーン市庁舎の夏の風物詩、フィルムフェスティバル。


落ち着いたらベルヴェデーレコンクール後記でも書こうかと思っていたのだけど、


なんというかうれしい悲鳴というか、


受賞してから、今まで動かなかったような話も含めてあれこれ動き始めて、


決まったものも決まりかけのものも、


これから決めにいかないといけないものも、


もとから決まっているものも、


なんかいろいろあって、


そうこうしているうちに、


ウィーンでのコンクールの話はもう自分の中でフレッシュじゃなくなりました。


文章は鮮度だと思うので、


新鮮なうちに書かないと正しく伝わらないと思うから、


鮮度復活することがあればまた書きます。


というわけで「おめでとう!」と言ってもらえることにも


こうなんというか、もうあまり現実味がないのは、


多分頭がもうずっと先を考えているからなんでしょう。


冷めているように聞こえるかもしれないけれど、


自分にとってはいま何が起こっても通過点なので、


じゃーゴールは?と聞かれたら困るんだけど、


うーん、ゴールはないですね。


でも、自分を応援してくれているひとたちとか、


自分を大事に思ってくれているひとたち、


自分を必要としてくれているひとたち、


そういったひとたちをハッピーにできることかな。


それは狭義で歌を聴いてもらうことではなくて、


音楽を通じてぼくができるようになったこととか、


そういうことがまわりまわって、


周りにいるひとを幸せにできればいいと思う。


今はウィーンにいるのですが、先月は少し日本にいて、


この週末からはフランス、そのあと少ししたらまた日本で、


それが終わったらイタリアです。


何年か前まで憧れの地だったウィーンが、


勉強の地になり、転機の地になり、修行の地になり、


それからチャンスをつかむ地になり、


ようやく拠点となってきたんだなぁ。


さっきちょっと街にでたのだけど、


いまはちょうど世の中は夏休みで、


留学希望の若い音楽学生が先生を探しにくる講習会シーズンだからか、


楽器を持った若い人を何人も見かけて、


いい先生見つかったかな、とか、


作曲家の墓とかいくんだろうな、とか考えてました。


ここにはじめて来た時は刺激的でしょうがなかったな。


いまやぼくはウィーンにいるときは家に引きこもって練習しています。


たとえば今週は、


9月のイタリアの音楽祭でやる世界初演の曲の譜読みをしています。


その合間に10月のアイルランドでのリサイタルのプログラムを考えます。


地味な作業です。


ささやかな幸せは、自分のつくったごはんがうまいことで、


ささやかな願いは、いまちょっとおなかが痛いのが早く治る事です。


だんだん話がとりとめなくなってきて、


果たしてそれがフレッシュなのかわからないけど、


おなかが痛いのはフレッシュだ。


自分の中での大事なことがいろいろと変化してきて、


必要な情報だけ集めて、


必要なコミュニケーションだけとって、


できるだけいまの自分にとって大事なことだけを選ぶようになりました。


そのかわり大事なものはできるかぎり大事にしたい。


なうはそんなかんじなう。


転機で大きなきっかけをつくってくれたマルコと再会しました。


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*『藤木大地』オフィシャルHP

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カウンターテナー歌手。
2012年、日本音楽コンクール第1位。カウンターテナーとして史上初の優勝者となり、大きな話題となった。13年にボローニャ歌劇場にデビュー。14年、15年には N H K ニューイヤーオペラコンサートに2年連続出演し、さらにはウィーン国立歌劇場と14/15シーズンの客演契約を結ぶなど、国際的な活動を展開する、現在最も注目を集めるアーティストのひとりである。東京藝術大学卒業。新国立劇場オペラ研修所修了。新国立劇場にテノールとしてデビュー後、ボローニャ、ウィーンに留学。11年にカウンターテナーに転向。12年国際ハンス・ガボア・ベルヴェデーレ声楽コンクール世界大会にてハンス・ガボア賞を受賞。宮崎市出身。ウィーン在住。
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